今日は、Cocco のライブツアーファイナルにあたる、 日本武道館公演に行ってきました。 席はアリーナではないものの、 スタンド1階最前列ということで、 前にはまったく誰もいないという素晴らしい席でした。
さて、武道館にライブに来たのは久しぶりなのですが、 やっぱり音響は悪いです。しかも席はだいぶ遠い。 でも、ライブ自体はそんなことを完全に忘れさせてくれるほど、 本当に素晴らしい内容でした。 細かい曲目も何も覚えていませんし、 ことさら局所的に取り上げてどうということもないのですが、 今までに体験したライブの中でも最高のものであった、 と言えると思います。 本当に素晴らしいものには言葉は不要です。
Cocco の音楽には、「音楽」というよりは、 むしろ根元的な「うた」というものを感じます。 そしてその「うた」というものを知っているということが、 この五線譜も読めず、コードもひとつも知らないと断言する女性を、 アーティストであり、そしてシャーマンたらしめているのだと思います。
最後の MC で、あの独特の「こっこ語」で、 珍しくメンバーの紹介をして、
今は自分が本当にお姫様のように、と語って、感極まって泣き出してしまった彼女、 とても素敵でした。 これ以上書くと、まったくの蛇足になりそうなため、このあたりでやめます。 素晴らしいライブをありがとう。
誰もが自分の言うことに耳を傾け、
こんなやつの言うことをじっと訊いてくれている。
でも自分がお姫様なのは、あとたったの数分で、
それが終われば自分はただの沖縄の女だ。
今まで、自分はスタッフと仲良くしてこなかった。
いつでも終わったらマイクを置いて走っていけるように、
思い出を作らないようにしてきた。
思い出というのは、今まで重いことばかりだったから。
でも今回、1ヶ月ずっと回ってきて、
いろいろな思い出ができてしまった。