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さて、 今や東ベルリンの商業の中心地となった感もあるフリードリッヒ通りを北に向かって歩いていると、 何か異様な建物が左、つまり西の方角に見えてきました。 とりあえず、近づいてみることにします。
この、全く窓のない建物、 場所が場所だけにやけに迫力があります。 でも、後で『ラン・ローラ・ラン』の DVD をみると、 実はローラがシスターたちとすれ違った直後に、 あの自転車を売り付ける男に抜かされる場所なんですね。
と、思って道路標示の看板を見てみると…「マウアーシュトラーセ」。 英語に直せば Wall Street (^^;。 日本語に直せば壁の道。 うーん、何だろうか。
このマウアー通りを北にしばらく歩くと、 さらに雰囲気が悪くなってきたので、 そろそろフリードリッヒ通りに戻ろうかなぁ、 と思ったところで、 このなんか危なそうな建物。恐い雰囲気。 屋上には巨大な監視カメラがある (この写真には写っていない) し、 他にもたくさん監視カメラがついてるし、 さらにしかも入り口の所に「STASI ↑」なんとかとか書いてある。 この場所で、STASI と言えば、 やはり泣く子も黙る旧東ドイツ秘密警察、シュタージのことでしょう。
まあ、シュタージの本部はリヒテンベルグ区にあるようで、 このあたりではないらしいのですが、 なんかいやな雰囲気なので早々に去ることにします。 というわけで、くわばらくわばら。 こんなところに長居は無用。
遠くからだと一瞬軍用車か何かだと思ったら、 宅配便 UPS の車でした。 うーむ、すごい色。
ところで、 ドイツの街頭広告に関する規制というものは一体どうなっているんでしょうか? とても日本やアメリカでは許されないような広告が街に氾濫しています。 タバコの広告 (この時点でアメリカではアウト?) で、 素っ裸の女の人がタバコすっている (ここでさすがに日本でもアウト?) 広告が出ていたり、 あるいはこの写真の広告のように、 男女共に上はおろか下もズバリ (しかもベネトンの広告のようなメッセージ性皆無) という広告が、 街中に氾濫しているのはすごいと思います。 拡大画像は自主規制 (^^;。
ベルリンではじめて見た押しボタン信号。 しかし、 「青は急いで渡れ、赤は気をつけて急いで渡れ」というヨーロッパ標準の信号文化で、 押しボタン式信号がどれほどの効果があるのかは疑問。
というわけで、フリードリッヒ通りに戻ってきたのですが、 ちょうどそこはギャラリー・ラファイエットの正面玄関でした。 ふーむ、あのぐるぐるの正面玄関がここなのね。
ここから、構わず東に向かいます。
を、ここはなんと、映画『ラン・ローラ・ラン』で、 銀行を襲ったローラが警察に囲まれる場所! 右の建物に、"Deutsche Transfer Bank" という看板がついて、 パパのいる銀行となっていました。
というわけで、 『ラン・ローラ・ラン』 (原題: Lola Rennt) に関してはまとめておきましょう。 家で DVD で確認したところ、 『ラン・ローラ・ラン』の以下のロケ地は判別できました。 今後ベルリンにお訪ねになる方は是非ご参考にしてください。 参考になったよ、という方が万が一いらっしゃったら、 メールをいただけると嬉しいです (^^;。 (まずそんな人はいなそうだが…)
ちなみにここでは地名はドイツ語表記しましたが、Netscape 4.x だと、 どうも日本語モードなどの時に、 HTML 文字実体参照によるドイツ語のウムラウトやエスツェットなどの表示が正確に出ないバグがあるようです。 これは IE ではちゃんと出ます (これが今回、他の記事ではドイツ語表記していない理由)。
さらに構わず東に歩いてみましょう。
あ、かわいい信号発見。 昔の東ベルリンの歩行者用信号はみんなこうだったらしいのですが、 今は西ベルリン風の無味乾燥な信号に変わってしまいました。 でも、それが不評なので、 一部はまた戻しつつあるという話も聞いていたのですが…。 これがその旧式信号ですね。 ちなみに、 この柄の絵はがきやキーホルダーまでおみやげ屋さんでは売られていました。
さらに東の方に向かいます。
シュプレー川沿いに古い街並みが見えてきました。
路地に入ってみると、 何となく、いわゆる正統派ヨーロッパっぽい雰囲気が漂っていますね。 ベルリンってなんかヨーロッパとしては異常な街のような気がするので、 こういう景色を見るとちょっとほっとします (^^;。
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