2000 年 4 月 17 日 (月) 宇都宮 (ネタバレ)

というわけで、『下剋上エクスタシー』初日のライブレポです。 予定より 30 分ほど遅れて始まりました。 いきなり白いスクリーンの後ろに立つ林檎嬢のシルエットから、 あの絞り出すような声で一曲目『月に負け犬』が始まります。 というわけで、曲順にいってみましょう。 全 22 曲。約 1 時間 20 分でした。

  1. 月に負け犬

    まさか一曲目にこの曲を持ってくるとは思いませんでした。 素晴らしい曲です。 本日のコスチュームは昨年とはうって変わって、 包帯というか、あの腕ギブスを吊るアレというか、 そんな感じの素材を斜めに縫った感じの白い服。 メンバーも医療系コスチュームに身を包んでいます。 これは自分が病気であるといっているのか、 何なのか。 ステージの上はこれまた医療系なセットが組まれ、 中央のスクリーンにはなにやら心拍計のようなグラフが流れています。

  2. 警告

    呆気に取られていると、赤い光がきらめき、 『警告』に移ります。 相変わらず亀田さんのベース、冴えていますね。 さっきまで元気の萎えていた私も、 俄然元気が出てきて結局踊っています (^^;。

  3. 君の瞳に恋してる

    をを、次はこの曲ですか。 今回はカバー曲はこれだけです。 しかし、相変わらずいい声だなぁ。

  4. 本能

    出し惜しみすることもなく、 拡声器を手に取って『本能』が始まります。 会場の熱気もどんどん上がってきて、 一回目の MC。 看護婦姿の人を見つけても、 本名を呼ばれても (^^;、 さらっと受け流しているところがとてもよかったです。 なんか最近殺伐としたマスコミ報道が多くてちょっとアレだったので、 ほっとしました。

  5. 虚言症

    そして、『勝訴ストリップ』の 1 曲目、『虚言症』です。 この歌詞って重い歌詞ですが、 ライブだと特にその切なさが強烈に伝わってきます。

  6. 積み木遊び

    で、やっぱりこのライブの定番、 『積み木遊び』です。 みんなで踊ろう積み木遊びダンス。 これであなたも明日から某ジャクソン夫人 (^^;。 昨年のライブを体験した人が多いのか、 あるいはビデオ『性的ヒーリング其の壱』で勉強したのか、 結構な人が最初から踊っています。 素敵。

  7. あおぞら (悦楽編)

    というわけで、 『積み木遊び』で汗をかいた後は、 ライブ限定の『あおぞら (悦楽編)』(俗称) です。 正式な名称は知りません。 昨年の「天プラ」ではやったらしいのですが、 私は今回がはじめてです。 これも亀田さんの強烈なベースがポイント。 『幸福論』と同様、 私はこっちのバージョンが好きだなぁ、 といいつつ、 元バージョンがあるから余計、 このバージョンが映えるのかもしれない、 という気もしないでもないです。

  8. ギブス

    というわけで、 次はライブには欠かせない『ギブス』です。 素敵です。 とっても切なすぎます。 くぅ…。 ここで、2 回目の MC が入ります。 新曲 2 発連続とのこと。 というわけで…。

  9. ギャンブル

    一曲目は『ギャンブル』。 『罪と罰』系のミディアムな曲ですが、 ごめんなさい…歌詞がほとんど聴きとれなかったです…。

  10. やっつけ仕事

    次は、やっつけ仕事が多い私のような人間としては、 実にいたたまれないタイトルの曲、 『やっつけ仕事』です。 こういう自虐的タイトルをつけるというのが、またアレなんですね。 アップテンポの曲なのですが、 またしてもほとんど聴き取れませんでした…。 ごめんなさいです。

  11. 弁解ドビュッシー

    で、『やっつけ仕事』の次が『弁解』っていうのは、 それはもちろんやっぱり狙っているのでしょうか? 私の人生語呂合わせ、ってやつ。

  12. ここでキスして。

    ああ、 この声ですよこの声。 ライブで『ここでキスして。』を聴くときの、 最初のアカペラ部分の快楽。 電波がビリビリ来ます。 たまりません。 こういうのがあるから、 「やっぱり椎名林檎に関して何か判断するなら、 とりあえずライブを聴いてみてよ」、 と以前から言っていたのですが、 あっという間に、 そう簡単にライブのチケットが取れない人になってしまいましたね。 うーみゅ。

  13. アイデンティティ

    で、これまたライブの定番曲、 『アイデンティティ』です。 体感する曲です。 とにかく踊りましょう。

  14. 幸福論 (悦楽編)

    最初は通常バージョンの『幸福論』かと思ったのですが、 イントロが終わったところで、 「虐待グリコゲン」メンバー紹介に移ります。 ギターだけ西川さんに代わり、新しい人でした。 ごめんなさい、名前が覚えられませんでした。 で、メンバー紹介が終わったらいきなり『悦楽編』に突入。 会場がもう揺れています。 ここでライブが終わっても全然不思議ではない盛り上がりです。 大丈夫かこの建物、2 階席は落ちてこないか (^^;? この後、短い 3 度目の MC が入ります。

  15. 罪と罰

    これも、CD で聴くよりもライブの方がずっと映える曲 (私見) の『罪と罰』です。 『ここでキスして。』同様、特にイントロの部分がすごいよ。やっぱり。

  16. 歌舞伎町の女王

    で、『歌舞伎町の女王』です。 このあたり、もう意識が朦朧としてきている私でありました。

  17. 浴室

    オリジナルの『浴室』は、 打ち込み系のアレンジでしたが、 今回はバンド向けのアレンジになってまた別の味わいがあって良いです。 相変わらず暴れて意識が朦朧としています。 大丈夫か俺?

  18. 依存症

    で、ちょっと静かに『依存症』です。 『勝訴ストリップ』のラストを飾るこの曲ですが、 ライブで聴くとこれがたまらなく切ないです。 じーん。

  19. シドと白昼夢

    で、次は「動と静」のアクセントがポイントの『シドと白昼夢』です。 ちょっと今回はキーボードが今まで聴いたことない感じで入っていて、 面白いアレンジでした。

  20. 病床パブリック

    で、盛り上がったところで最後のだめ押し、 『病床パブリック』です。 盛り上がりますねぇ。 不健康バリバリな歌詞なんですけど (^^;。 めちゃくちゃ盛り上がったところで、メンバーが袖に去っていきます。 ん、アンコールの拍手だけど、 そういえば今年は「もう一発!」コールがないぞ。 ちょっと寂しい (^^;。

  21. (アンコール1) 同じ夜

    ミナちんのキーボードが素晴らしい『同じ夜』。 この曲、昨年もトイピアノでの演奏でアンコール曲になっていましたが、 ちゃんとしたバンド構成で聴いたのはこれがはじめてです。 私の選ぶ、本日のベストパフォーマンスです。 物凄すぎて、言葉もありません。

  22. (アンコール2) 丸の内サディスティック

    というわけで、ラストはこの『丸の内サディスティック』。 ライブの定番曲ですが、やっぱり盛り上がります。 スクリーンの心拍計も最後の盛り上がりにビンビンふるえた後、 彼女の退場と共に、徐々に弱くなっていきます。 「ツーー」と、心拍計が止まった後、 舞台の袖から出てきた手術服姿の人から、 マイクの前に死者に手向けるように花束が捧げられ、 宴の終りを告げます。 客席からの大きな拍手と共に、幕がすべてを閉じていきます。

いや、最高のライブでした。 生きてて良かった。


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