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朝 (8:20 ごろ)、ヴァチカン美術館に行ってみると誰もいない。 で、ドアの中を見てみると、チケット売り場は上、と書いてあるので、 とりあえず入ろうとします。
が、中にいた警備員さんに止められてしまい、 「そこに並んでて」と言われてしまいました。 ちなみに開場は 8:45 のようです (この日は入場終了は 15:30 とのことですが、 日によって違うようです)。
というわけですなおに一番に並ぶ。 うーむ、朝から結構並んでいると聞いたんだけどなぁ。
と、思ったらどんどん団体さんがやってきて、 あれよあれよという間に長蛇の列。 あれま、私たちってエラい要領が良かったのね (^^;。
8:45 きっちりに開場。 中に入ると二重螺旋階段が上まで続いており、 一番上がチケット売り場と入り口になっています。
二重螺旋を登ってくる人々。
入場するとすぐ、中庭があります。
あ、この松ぼっくりなんか見たことがあるような気もするなぁ。
中庭のオブジェとサン・ピエトロ寺院でした。
中に一歩踏み入れてみると、 ををを、こりゃすごいや。
中庭みたいな場所の噴水が凍り付いている。
なかなか素晴らしい場所ですね。 あまりに見所が多すぎて困ってしまうくらいです。
ここから左に行くとエジプトの間ですが、 すなおに順路を進むと、 彫刻群、タぺストリー群の間を通って、 「地図の間」の方に進むようです。 というわけでその方向に真っ直ぐに歩いていきます。
おそらく退色と変質を防ぐために暗くしてあると思うのですが、 真っ暗なタぺストリーのコーナーを抜けると、 いきなり豪華絢爛、まばゆいばかりの地図の間に出ます。 ここの内装、特に天井の仕上げには一瞬絶句。
左右には主にヨーロッパのさまざまな地域の地図が描かれています。 いやぁ、すごい場所ですね。 さすがは総本山。
この後、幾つかの古典的な絵画の展示室を抜けると、 いきなり現代美術 (それでも宗教的な題材が多い) の展示室に入ります。 古典と現代の対比が面白い配置です。 廊下の窓から外を見ると、 すごい場所に自分がいることが分かってしまいます。 ちなみに (後で分かったのですが)、 たぶんこの左の建物の中がシスティナ礼拝堂です。
というわけで、 ここからすぐにシスティナ礼拝堂に入ります。 システィナ礼拝堂内は写真撮影禁止です。 システィナ礼拝堂内は物凄く混んでいて、 しかもみんな天井画を観ているからスリが多いとか脅しを聞いていたのですが、 結局この日はほとんど人がいませんでした (本当にここは西暦 2000 年なりたてのローマか? と思ってしまいました)。 なんと、室内には 10 人程度しか人がおらず、 うち 2 人が警備員とかいう状態。 さすがにこの状態でスリは難しいだろう (^^;、という状況で、 ゆっくりと椅子に座って天井画を観ることができました。
と、いうわけで、 先日の修復後のミケランジェロ『最後の審判』もゆっくり観ることができました。 実物の前に立つと、テレビや本でよく見る上の方の天上界の絵もいいのですが、 むしろ下の方の現世やら地獄やらの部分の方が迫力に引き込まれる絵だなぁ、 と思いました。 いやはや、すごいところでした。
システィナ礼拝堂を抜けたところで、 ちょっとおみやげのお買い物をして、 次は絵画館へ向かうことにします。 というのは、 私が、 「ラファエロの『キリストの変容』の実物が見たーい」 と騒いだためです (^^;。 そうです、アレですよアレ。 とは行っても、あまりに敷地が広すぎて道に迷ってしまったのですが、 美術館職員の人がやさしく道を教えてくれました。ありがとう。 ヴァチカンはいい国だ (^^;。 というわけで、絵画館に到着。
ひとたび入ってみると、 著名な絵があとからあとから現われてきます。 すごい。
一番奥に、真っ暗な部屋が向こうにみえるドアがありました。 一瞬閉鎖されているんじゃないかと思うドアを開けると、 そこには、はい、ありました。ラファエロ『キリストの変容』です。
一言、感動しました。 もう、わたくし的にはローマに来た目的はすべて果たした、 という感じで、またしても椅子に座ってゆっくり鑑賞してしまいました。 物凄い構図と迫力の絵です。 が、すぐに団体さんが部屋にやってきてしまったので、 ちょっと興ざめ (^^;。
というわけで、すさまじく広いヴァチカン美術館の中でも、 行きたかった場所はかなりゆっくりと回ることができて満足でした。 すいていて良かった。 というわけで、中庭で記念写真。
中庭から美術館 (の一部) を望む。 ちなみにこのあたりはエジプトの部屋。
さて、そろそろ出ましょうか。
また、二重螺旋階段を降りていきます。
出口です。 さて、 せっかくヴァチカンまで来たんだから、 サン・ピエトロ寺院までいきましょうかね。
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