1999 年 10 月 26 日 (火) 自宅

今週のお勧め CD
椎名林檎『本能』
椎名林檎『幸福論』(デビュー曲をマキシシングルで再発売)

と、いうわけで、 椎名林檎の四発目シングル「本能」とマキシ再発売版の「幸福論」を購入。 渋谷タワレコで予約して買ったのですが、 「本能」には実に色っぽいポスターがついてきていました。 仕事が終わってから行ったら、何と「幸福論」は既に売りきれ。 その他の場所からは行った情報を合わせても、 全国各地で 10 月 26 日中に売りきれているらしい。 おいおい、本当の発売日はまだ明日だぞ。 どうやら東芝 EMI が旧譜の再発売だということで、 ナメていたくさい (^^;。

タイトルにもなっている「本能」もいいのですが、 やはり毎度のことながら C/W 曲に注目すべきものが多い。

「あおぞら」は、 へぇえ、こういう曲もできるんだなぁ、 という新鮮さがあるし、 歌詞もなかなか素敵な歌詞であり、とてもよい。

また、 「なんちゃって英語ジャズ」の「輪廻ハイライト」は、 歌詞カードを読んでしばし唖然。 サザン的といえばそうかもしれないが、 タモリ的といえばタモリ的。 「日本人の聴く洋楽」に対する一種の批評的表現とも取れるし、 やたら英語の歌詞をサビに使いたがる J-POP 的なものへの挑戦とも取れるし (おや、「ここでキスして。」では英語を使っとったじゃないか、 というツッコミはあるだろうが、 あれはそういう旨を反省する前の 16 才の頃の曲である)、 「逆空耳アワー」やれるもんならやってみろ、って挑発の気もするし、 単なる言葉遊び、という気もしないでもないです。

さて、今回の 2 枚のマキシシングルでもっとも気に入ったのは、 「幸福論」マキシ化の際に追加された、 「時は暴走する」です。 RSRFES でも演奏されたピアノ主体のこの曲ですが、 どことなくサティ的なイントロからはじまる妖しい曲で、 間奏の部分でどこかデジャヴをくすぐるピアノのメロディがとめどもなく入ってきたりします。 識者によればモーツァルトのピアノソナタイ短調 311 番、だそうで、 そう考えてみると、 ジャケットのピアノ発表会の写真も何か関係があるのやも知れません。 ないかも知れないけど。 静かなイントロから、不協和音が飛び交うラストまで、 一種独特の緊迫感のあるすごい作品です。

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