さて、Let's Note S21 の HDD 換装の続きです。 これからは換装作業の本番です。 歯医者みたいな道具ですねぇ。
まずは、基本通り電源プラグと電池を外しましょう。 で、電池のところにある 2 本がキーボードを止めていそうなので、 まずは抜きます。
次に、 3 つの角にあるキーボードを止めていると思しきネジを 3 本抜きます。
大きさの違うネジが結構ありますね。
増設メモリを外します。
メモリの横にあるネジもキーボードを止めていそうなので抜きます。
どうもここにあるネジも怪しいので抜きます。
で、あとは慎重にツメを外していくと、 キーボード部分が外れます。
HDD が見えてきました。
キーボードから出ているフィルムケーブルは、 太いのが 2 本、 あとはトラックボールから細いのが 1 本。 キーボードのやつはコネクタにストッパーが付いているタイプだけれども、 トラックボールのやつはコネクタに強引に突っ込むちょっとこわいタイプ。 全部抜いてしまう。
ご開帳。
この謎のネジ 2 本は、 HDD を止めているものと判明。抜きます。
HDD が外れる。富士通製だ。珍しいですね。
さて、交換。
ここで、 意外にスペースが空いていることに気が付き、 もしかしたら厚さ 12.7mm のディスクもいけるのではないかという疑惑がちらり。 試してみよう。 昔 Libretto を「裏切り」して突っ込んでいた 12.7mm の 2.1GB ディスクを、 仮にここに入れてみます。
やはり、微妙なところで入らない。 うーん。あと 2mm 厚ければ入りそうなんだけどなぁ。 くやしい。
というわけで、新しい 6.4GB のディスクに戻しました。 12.7mm なら 10GB 以上までいけるのに…残念。
ついでに、内部をいろいろと撮影。 Mobile Pentium の部分。 キーボードも放熱に使用されています。
サウンドボード。チップセットはヤマハの YMF715E-S。
これが、光学トラックボール。 ずいぶん埃ががたまっていて、 埃に強い光学トラックボールと言えども、 ハードウェア的に滑りが悪くなることを防ぐことはできません。
ということで、 スプレーで吹き飛ばすことに。 ついでにキーボードの裏の埃も掃除しましょう。
キーボードのフィルムケーブルを接続します。
本当にカバーを閉める前に、 仮に電源を入れて動作チェック。 一応、F1 キーを押して BIOS が上がることを確認。
カバーを閉め、増設メモリを戻します。
電池を戻して完成。
良く考えたら、ハイバネーション用のパーティションも、 ハイバネーションイメージファイルを置く FAT パーティションもないので、 ハイバネーションが不可能であることに気が付く。 まあ、ハイバネーションのエリアを作らなければ 100MB のディスクが空くわけで、 そっちのほうが嬉しい気もするため、 サスペンドで使用するように BIOS を設定する。
/usr/dist に 2.2.8-RELEASE のディストリビューションが入っているため、 FreeBSD を起動して、
cd /usr/dist/floppies vnconfig /dev/vn0 boot.flp mount /dev/wd0a /mnt cd /mnt cp kernel /kernel.bootで、boot.flp のカーネルイメージを、 ハードディスクの /kernel.boot に置くことができます。
で、リブートして、 boot: プロンプトから kernel.boot でブートすることを指定すると、 ブートフロッピーからブートしたのと同じ状態になります。 これで、FDD が行方不明な Let's Note でも、 インストーラが起動できます。 アップグレードインストールを選択。
インストールメディアとして File System を指定し、 パスを /usr/dist と選択します。 これでアップグレードインストールを開始。
インストール終了後、 ホームディレクトリの PAO のソースをコンパイルして、 カーネルを入れ替え、 Greystone Diskdock に今度は昔のディスクを繋げて、 /usr/X11R6, /usr/local, /var/db/pkg をリストア。
/etc/XF86Config を戻すと、X も起動する。 XFree86 3.3.3 の NeoMagic サポートは快適だなぁ。
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ほそかわ たつみ
<hosokawa@ntc.keio.ac.jp>
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